外回り看護師とは?
仕事内容
手術室では、「外回り看護師」「器械出し看護師」と呼ばれている看護師が活躍しています。
まずは、外回り看護師について詳しく学んでいきましょう!
外回り看護師は、患者さんの心身のケアや安全な手術が行われるように手術室全体を見渡す役割を担っています。
では、主にどのようなお仕事をするのでしょうか?
◆手術前の患者さんのケア
手術前の患者さんやご家族は不安でいっぱいです。少しでも不安を取り除けるように、悩みを聞いたり手術に対する疑問に答えたりと、コミュニケーションをしっかりとっていきます。
◆手術中の患者さんのケア
手術室に入ったら、患者さんをベットに移動させて適切な手術体位に整えます。また、患者さんの痛みや体調の変化を察知し、医師に伝える事も看護師さんの重要な役割です。さらに、麻酔中で意思表示が患者さんがほとんどなので、体の保温や体位交換などを行っていきます。
◆出血量・バイタルチェック
心電図や血圧のモニターをチェックし、異常があればすぐに医師に伝えます。出血量が多い場合は輸血の指示を医師に仰ぐ事もあります。
◆看護記録の作成
医師の補助をしながら、看護記録をしっかりとっていきます。執刀医や麻酔科医の作成する記録には記載されないような細かい点も書いていきます。
◆器具・ガーゼのカウント
術後の器具やガーゼの数が、術前と同じ数あるか数えます。これは、患者さんの体内に器具やガーゼを残す医療事故を防ぐためです。器械出し看護師が行う病院が多いですが、正確性を高めるために外回り看護師とペアで行っている病院もあります。
◆術後の申し送り
術状況や医師からの指示を病棟看護師へしっかり申し送りをします。
求められるスキルや能力は?
では、外回り看護師に求められるスキルや能力はどのような事でしょうか?
基本的な看護スキルや疾患の知識はもちろんですが、患者さんや医師、そして手術室全体の状況を把握する分析力が必要になります。
また、患者さんのメンタル面のサポートも大切なお仕事になるので、患者さんやご家族の不安を汲み取れる気配りができる方が良いでしょう。
さらに、手術室での看護は心身ともにとてもハードです。そのため、強い精神力と体力がとても重要です。
気の揺みが許されないオペ室では常に緊張状態が続いています。そんな環境の中で活躍するので、強い精神力や体力は必要不可欠です。
時には、医師やスタッフからきびしい言葉を投げられる事もあると思います。そんな時でも、すぐに切り替え目の前の事に集中していく事が大切です。
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