手術室認定看護師って?
どのような事するの?
日本看護協会が認定している「手術室認定看護師」。
術前・術中・術後の周手術期のおいて、高度なスキルを発揮できると認定された看護師に与えられる資格です。
では、手術室看護師について詳しく学んでいきましょう!
日本看護協会では、手術室認定看護師として活躍するにあたり、下記のような知識や技術を身に付ける必要があるとしています。(下記はその一部です。)
■手術による侵襲を最小限にする安全管理
■二次的合併症を予防するための安全管理(体温・体位管理、手術機材・機器の適切な管理など)
■周手術期における継続看護の実践
また、認定看護師の役割は「実践・指導・相談」とされています。
患者さんへはもちろんのこと、他の看護師に対しても専門的な指導やコンサルテーションを行う重要な役割を担っているのです。
手術室認定看護師になるのは?
ここでは、手術室認定看護師の資格取得への実際の道のりを確認していきます。
◆看護師免許取得後、臨床経験を通算5年以上積む。(うち3年以上手術看護分野の実務経験が必須)
3年以上手術室で外回り看護師・器械出し看護師としての経験が必要になります。また、資格取得時に手術室で勤務している事が望ましいとされています。
◆教育機関での課程を修了
認定看護師教育機関である「東京女子医科大学看護学部 認定看護師教育センター」にて連続して6ヶ月・615時間以上の教育を受け、課程を修了させます。
◆筆記試験による認定審査を受ける
日本看護協会が毎年1回実施している「認定看護師認定審査」を受け、合格する必要があります。
◆認定看護師認定証交付
認定看護師認定審査に合格後、手術認定看護師認定証が交付されます。
◆5年ごとに更新が必要
看護実践と、能力やスキルの実績をもとに書類審査を受け、更新させる必要があります。
日本看護師協会の発表によると、2014年2月の段階で262名の手術室認定看護師が活躍しています。
高度な技術と知識を身に付ける必要がある認定看護師取得には、多くの勉強や経験が必要になり、時間とお金もかかります。
そのため、「認定看護師なんて、自分には関係のない話」と思っている方も多いのではないでしょうか?
たしかに、資格取得は簡単な事ではありません。
しかし、手術室のスペシャリストとして多くの患者さんをサポートする事ができ、さらに大きなやりがいを感じながら働けるでしょう。
また、病院側としても認定看護師への信頼は厚いので、重要なポジションで活躍でき、給与アップも期待できます。
さらに、病院によっては、資格取得期間中も給与が支給されたり、授業料を負担してくれるなど、認定看護師の取得支援を積極的に行ってる所も多くあるので、病院選びの際には確認しておくと良いでしょう。
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