手術室看護のアレコレ
手術前後の役割
手術室看護師のお仕事は、オペ室に限った看護ではありません。術前・術後のお仕事もとても大切です。では、オペ室以外でのお仕事について詳しく知っていきましょう。
【術前訪問】
手術を目前にした患者さんやご家族は大きな不安と緊張でいっぱいです。過度な不安や緊張は、血圧の上昇にもつながり、麻酔の導入にも影響してきます。看護師さんは、少しでも緊張を和らげ、安心して手術に臨めるようにサポートをしていきます。
手術を受ける前の患者さんは、同じ病棟の患者さんの声やネットの情報にとても敏感になっています。知識不足の間違った情報が患者さんの耳に入ることも少なくありません。そうすると、不安はますます募ってしまいます。そうならないように、看護師さんは患者さんの不安や質問に親身に寄り添う必要があるのです。患者さんの不安な心に寄り添い、正確な情報を提供していきましょう。
【術後訪問】
術後訪問は、術中看護の評価を明確にし、引き継いだ看護問題の継続が行われているのかを確認する上でとても大切です。特に術中に気がかりな事があったり、病棟看護師さんからの依頼があった患者さんは積極的に訪問していきます。また、術後は病棟看護師さんにバトンタッチするので、手術の経過や患者さんの様態は正確に引き継ぎを行いましょう。
手術室で働く事に適している性格
では、ここでは手術室で働くのに適している性格についてお話していきます。
コミュニケーション能力が高い人
麻酔中の患者さんが多いのだから、コミュニケーションは必要ないのでは?と疑問に思う方もいるのではないでしょうか?たしかに、病棟に比べて患者さんと話す機会は極端に減ります。しかし、術前や術後には、不安な患者さんの心に寄り添い、コミュニケーションをとっていきます。
また、手術室看護師さんは、医師やスタッフとの連携がとても重要になります。そのため、協調性もとても大切で、しっかりとコミュニケーションをとっていかないと、スムーズで安全な手術が行えません。
流れを読む能力がある人
医師の指示を待って動くのではなく、流れを読み行動する事が大切です。また、スタッフと協力しながら自分のやるべき事をみつけ行動していきましょう。
タフな精神力と体力がある人
手術室での勤務はかなりの体力勝負です。長時間立ったままの姿勢に加え、患者さんの身体を持ち抱えたりする事もよくあります。また、緊張状態で張り詰めた空気の中、長時間集中することになるので、強い精神力は必要不可欠と言えます。
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